「逆に面白い」ってガリレオも言ってます【2024年3月3週】

うわーっ!! みんなーっ!! 今日は日曜日だね!?
滑り込みセーフ!! 更新成功だ!!
成せば成る、過去の自分に教えてあげたいね。日曜日の空気は美味しいなぁ。

 

 

映画変な家、一切観に行く気がなかったが、ネットの口コミに「原作ファンは見てはいけない」「とんだ魔改造」「なぜかジャンプスケアだらけになってる」等等があって逆に観たくなってしまった。これも製作陣の権謀術数、手練のマーケティング戦略なのか……?
一切観に行く気がない理由は、あの予告見りゃ自分がお客様じゃないこたわかるでしょの一言なのだが、ホラーオタクとしてはジャンプスケア見たさに二千円支払うのも吝かではないか……。逆に行くべき? 逆にね。
問題は、間口を広げているためにホラー耐性皆無な人々も鑑賞していて、耐性皆無人たちが口を揃えて怖いと言っている可能性がある。というかまず間違いなくそれ。

 

 

昔、バイトの女の子に誘われて犬◯村を観に行ったことがある。私みたいな陰キャキモオタを誘った化け物コミュ力の女子高生曰く、ホラー好きな人と観に行った方が怖くないからとのことだった。じゃあ観なきゃいいだろ。

 

 

犬◯村、始まりの10分くらいは「おっ! 行けるか? 頑張れ!」と手に汗握って、その後の時間はチケット代の二千円のことしか考えられなかった。これに二千円払うくらいなら、バカみたいで酒のつまみになるクソB級映画を観ればよかった。人に唆されてこんな作品にホイホイ金を払ってしまうから製作陣が調子に乗るんだ。クソ、悔しい。
白目を剥いてる私の隣で、女子高生はず〜っと小さく悲鳴を上げながら上着で顔を覆っていた。上映終了後に「怖かったですねぇ〜!」と言われたので「いや全然観てなかったじゃん……」と返してしまった。

 

 

で、時間差で「怖かった!?!?」と驚いたのである。私にとって怖くも面白くもない映画だったので。
恐怖に耐性のない人間にとって、暗い画面で不気味な音が鳴っていて、たまにスケスケの人間だとかちょっとグロい小道具だとかが映り込むことが即ちホラーらしい。つまんねぇ映画を甘やかすな!!(甘やかしているわけではない、彼等彼女等は多分本気で怖がっている)

 

 

以前の記事でも言っているように、子供の頃からホラーばかり摂取してきた副作用で、自分で思うよりもホラー耐性がついてしまっているらしい。真の怖がりは夜中に一人でホラー観た後に、風呂入ってトイレ行って寝ないもんな。
私はいつの間にか怖がりではなくなっていた。父さん、母さん、俺は大人になったよ。

 

 

そのしばらく後に女の子から、今度は事故物件を見に行こうと誘われて強く固辞したのは別の話です。DVDで観た時は断って良かったと心から思った。あれを劇場で観ていたら……死んでいた可能性もある。逆に恐ろしい。逆にね。

 

 

本当に怖いものに巡り会える機会が減ってきた。これは最近の作品ガー云々というより、経験値を積んで自分のホラーレベルが上がっているからだと思う。
映画も漫画も小説も、怖くて面白いというよりは、食べ慣れたホラー構成で作られてて面白いみたいな気分で見てしまう。これは怖いぞというあなたイチオシの作品があれば教えてください。

 

 

運命の巻戻士、無料公開中! 全部読んだ、面白いです。

[第1話]運命の巻戻士 - 木村風太 | 週刊コロコロコミック

 

 

これが月刊コロコロ連載なのか……ぷにるちゃんみたいに少し上の年齢層向けのネットメインで展開してるのかと思ってた。ぷにるちゃん読んでないけど。
キッズたちはケシカスくんとかギエピーとかマリオくんとかじーさんを読みながら運命の巻戻士読んでるの? 感情ぐちゃぐちゃにならないのか? 元気?

 

 

コロコロで好きだった漫画といえば怪盗ジョーカーとゴクオーくんで、この二つも王道コロコロというよりはちょっと年齢高くても楽しめるロジカルな部分があったよな〜と思う。コロコロの中のロジカルなので実質ロジックはないが、そこは巻戻士とて同じなのでご愛嬌。
とは言いつつみんでんじゃらすじーさん好きでしょ? 何も考えなくていいんだから。今は科学的根拠が無いが、そのうち脳のデトックスに最適だと証明される。ゲベ。

 

 

生来面白みのない人間なので、ギャグ漫画のことを考えると頭がおかしくなる。「面白い」とはなんなのか、何をもってして「面白い」のか、そればかり考えて脳回路が焼き切れてしまう。
長く生きているからギャグ漫画もそこそこ読んでいるが、今現在は本棚に一冊もない。あれだけ読んでいたギャグ漫画日和やケロロ軍曹はどこにいったんだ……? 多分手放した。

昔は純粋にギャグ漫画を楽しめていたはずなのだが、漫画を手慰みに描くようになってプロットを考えるにつれて、ギャグ漫画家の手腕を思い知って楽しめなくなってしまったというのが正しい。

 

 

皆さんにも呪いをかけてあげます。まず面白いギャグ漫画のプロットを考えてみてください。
考えましたか? どうしてそれが面白いと思ったのですか? そのシーン要りますか? その台詞は面白いんですか? 読者は何回笑う想定ですか?
はい、もう終わりです。この先ギャグ漫画を読んでも面白いとは何か、としか考えられなくなります。
多分、自分の中でホラーも同じことが起こってるんだと思う。怖いとは何か、なぜ怖いのか、何を恐れるのか、どうして恐れるのか……。

 


この辺もう少し真剣に向き合って考えたらインターネット小論文が書けるのかもしれない。自我の原理主義をやめよう。我思う故に我在りではなく、我在る故に我思うだろ。生まれたからには脳使うか。使うほど大した脳を持ってないのが悔やまれる。

 

 

素人なりに作る側に回ると無い頭を酷似して無いアイデアを捻り出すことに注力し始めるので、素人は消費者として一生を終えた方がいい。
三年ROMれ。

男の子ってこういうの好きなんでしょ【2024年3月2週/今月の本棚】

アッ! また日記を更新してない奴だ!
インフルエンザに罹ってたからだよォ!!!!

1月にコロチャンに罹患して、3月にインフルってどうなんだよ。
この調子で進めば5月に結核、7月に破傷風、9月に梅毒、11月にはノロウイルス、奇数月感染症フルコンボを達成できる。
言っておくことで魔除けにする、悪霊退散。
引きこもりなのに免疫カスだから職場で流行った病気は必ず持って帰ってくる、職場から持ち帰るものなんてパートのお姉さん方が置いていく手土産の個包装菓子だけでいいのに……。
絶対に許さん上司。貴様の持ってきたインフルのせいで俺は3キロ痩せたぞ。

今月の棚

 

どうせこういうのが好きなんでしょ♡
血♡硝煙♡救済♡信仰♡宗教♡オカルト♡神秘♡
独りでシコシコこんなの(月刊ムー)ばっか読んでるんだぁ♡陰謀くっさ♡
そんなんだから社会に馴染めないのわかってる?♡

返す言葉もない……

左から

ガダラの豚/中島らも
好きなんだけど、ジャンルがわからない本の代表。どう検索すれば類似作品に辿り着けるんだ……?
話で言えばアフリカロケ編の二巻が好き、何年経っても思い出すだけで面白い名作。
とはいえ細かいところ忘れてるからこの機にまた読もうかな。

○やまのめの六人/原浩
先日読了。個人的には前作が「面白いなぁ」だとしたら今作は「っんもしれぇ!!!! なんこれッ!!!! クッソおもしれぇ!!!!」だった。
色々な映画のオマージュで構成されている、映画好きな人は色々な映画のことを思い出しながら読めるかもしれない。
次回作「蜘蛛の牢~」では「火喰鳥~」のアイツが再登場!? ←どのツラ下げて? 気になるから読もう……。

○ステーシー/大槻ケンヂ
オタクってすぐステーシーの話するよね。我々は赦されたいから生きている。
大槻ケンヂの中にいるフィクション虚像少女は本当にすごい。あの絶妙な思春期少女の危うさはどうやって出すんだ。
俺だって挑発的で大胆でよく喋る気ままな猫みたいな女に叶わぬ恋をしながら死にたい。

○アリスとシェラザード~仮面舞踏会~/諸星大二郎
劇場もとうとう五集まで出たわけだが、完全に「アリスとシェラザード」シリーズになったんだなぁ。
栞と紙魚子が好きなのでこのシリーズも楽しい。なんとなく秘封俱楽部ぽさもある。
怪しい敵役の女も暗躍し始めて、まだまだ続きそう。萌えに振ってない女性コンビものがこの世に溢れますように。

最近やたら漫画をよく読んでいる。
特段、本棚に飾っておく必要に駆られない漫画であれば電書で買っても良くない?と思ったが最後、バカスカ漫画を買ってしまっている。
液晶で文を読むのが得意ではないので小説にまで手を伸ばしていないことが唯一の救いかも。
特にドリフターズとだんドーンが面白くて……薩摩大好きオタク!?
日本男子たるものみんな薩摩隼人が大好き……かどうかはさておいて、強ぇもんが好きなのはホモサピエンスのDNAに刻み込まれた原初の感情かもしれない。

平野耕太のこと噂には聞いていたのに初めて作品に触れて、聞きしに勝る大オタクっぷりに膝を叩いた。なるほどオタク義務教育だ。この歳になってもまだ義務教育を受けている、オタク道は深い。
漫画家系図があったら藤田和日郎と兄弟だろうな。高橋葉介から産まれたオタクの末席に座す者としてもっと早く読んでおくべきだった。
ドリフターズの各話タイトルが楽曲なのも、商業誌でそこまでやっていいんか!?とビックリするくらい清々しいオタク。

だんドーンは行く末が気になって史実を調べた結果ネタバレを踏んだ。史実にネタバレされることある?
折角日本史万年3の無知だったのだから無知のままでいればよかったかもしれない。いや、史実通りに進むとは限らないし……史実が真実とは限らないし……。
ハコヅメが2ndシーズンを匂わせて終わっているので、だんドーンは完結まで練った上で連載しているのかなという印象がある。かなりテンポもいい。
ギャグベースではあるが、振れ幅でシリアスも絶妙に美味く感じるので永遠に食べていられる。塩スイカ

石垣島でUFOを見た話を職場でしてしまった。本当軽い雑談程度の気持ちだったのだが、完全にヤバい人扱いになった。
アーー違う違うーーッ!世間話じゃん!
UFOって、UFOとは言ったけど宇宙人が宇宙船がどうのって話じゃなくて謎の光球が不自然な動きをしていたのを視認したことがあるって話だよ!?原義の未確認飛行物体、UFOの話だよ!?人をそんな、お触り厳禁みたいに!!半笑いでイジるな!!
↑これを早口で弁明するのも分が悪いので、貝のように押し黙っている。風化は最上の火消し。ネットで炎上する人々から学んできた。

物心ついた頃からオカルトが大好きで、常にオカルトと共にあった自分からは想像もつかないのだが、世間一般大多数の人にとってオカルトは幼稚で不気味で話題に出す奴は頭がおかしいというようなものらしい。うーん否定はできない。
と、いうか、世間一般大多数の認識では「オカルトが好き=オカルトを信じている」のようだ。UFOの話を嬉々としてした時点で、そいつは銀の巨大円盤から緑のタコが降りてくるのを信じている頭のおかしい奴扱い。あんまりである。

オカルトと漫画とインフルの話しかしてないのに結構文字数いってる。
今週はずっと臥せってましたので、明日から頑張ります。
文章もあっち行ったりこっち行ったり、集中できてない。
次はちゃんと日曜日に出ます。出せ!!

二月の消滅、取り返しのつかない日曜【2024年3月1週】

あれ? 日記が 遅れて 書かれているよ(いっこく堂
ほんのり忙しかったのとめちゃくちゃサボっていたので先週分の日記が蒸発した。
困るのは自分だけなので読んでいる人にはなんの関係もない。馬鹿野郎。
伴って月初めの本棚作りも来週に回ります。
おっいいぞ! 全ての計画が崩れてから物事はヒリついて面白くなっていくんだぜ!
8月31日に徹夜で宿題やるのは、それで興奮するからやってるんだよ。嘘

 

 

二週間分の出来事を書きます、ネタバレですが何もない二週間でした!

 

 

先々週、ちょっといいランチをしようと考えて福生のニコラというピザ屋さんに行った。
ここで一回食べると冷凍ピザをピザだと認識できなくなる呪いにかかる。真のピザを識る行為の代償。
高級店ではないが、グレードは少し高いので常識の範囲でのドレスコードがある。行く方は調べてみてください。
前に食べたのは去年の10月だったか。4カ月ぶりのニコラ! 舌が喜ぶぜ!
朝飯を抜き、ふらつくほど腹を減らして福生へ車を走らせる。
看板が見えた瞬間、同時に嫌な予感がした。駐車場に車が一台もないぞ。
当然、真のピザを提供しているニコラは人気店なので、客が途絶えているのを見たことがない。
脳に降り注ぐ定休日の三文字。分厚いゴシック体で派手な色の定休日確定演出だ。
空腹で手が震えていたが、時間をかけて地元に帰りレッドロブスターを食った。
身近でお手頃なちょっといいランチ、それはレッドロブスター。ありがとう。ニコラはリベンジします。

 


あ、スターオーシャン2のリメイクをクリアしました。
発売直後からちまちまやっていた。SOシリーズは今まで一切触れていない。
正直、ファンタジーもSFも所謂「消化酵素がない」タイプなのでストーリーに関しては王道で良いねという印象しかなかった。元は25年前のゲームなので当時のスタンダードってこんな感じだろうな。
あとSO1? 無印? を知らないので……。

 


なんで買ったのか疑問に思われるかもしれないが、理由はただ一つ、三半規管に優しそうだったからです。
三半規管が人より弱いのか、人より我慢が出来ないのか、もう最近のCGゲームが一切出来ない。
8番出口のプレイ動画を2分で諦めた。カメラを止めるなを観たいなぁと思っています。ず~っとね。
ポケモンだけは酔い止めを飲んでどうにかプレイしているが、酔い止めなしでは30分と保たない。
反動でドットと縦横スクロールとノベルが大好きになった。こいつらは私を裏切らない。
SO2も裏切らずに最後まで寄り添ってくれて嬉しかった~。
ダイレクトで情報が出たその日に購入を決断した。live2Dも苦手なので立ち絵口パクまばたきがサイコ~!
久々に王道RPGを楽しめて良かった、次はFF5の移植がやりたい。

 


王道繋がりで、マイティーソーを観たよ! アメコミ系をアイアンマンしか観てなかったのですごい躍進だ。
私はヒーローものと海外舞台の作品の「消化酵素がない」タイプなので、マジで何なら消化できるんだコイツは。
観た感想は「予想を超えることが一つも起きねえ!」だった。悪口ではなく、娯楽作品のマジョリティって王道を魅せることに特化していてそりゃ人気も出るわけだ。
続きは気が向いたら……アベンジャーズまで観ろって言われているので地道に消化していくかもしれない。
自信過剰傲慢天上天下唯我独尊男が一発ぶちのめされて人間として成長する話好きなのでもっと見たいな。
カーズやトイストーリーがそれです。人間じゃないが。

 

 

見ての通り、自主的にアメコミ映画を観る人間ではない。今回は兄弟が勝手に家に乗り込んできて勝手にディズニー+を入れて勝手に再生し始めたから観た。
私の仕事は日曜が定休なので実家に帰る時は土曜の夜から一泊する。先週の土曜日もそうだった。
先週はそれに加えて、横浜に泊まろうとしてやめた名残で月曜と火曜も休みを取っていた。
それをこぼしたが最後、母が「じゃあこいつら泊めてあげなよ、暇でしょ」と有無を言わさず弟妹を車に積載してしまった。割とマジで有無言えてない、用事があったらどうするんだ。
妹は次の日も休みだったし、弟は私の家からの方が出勤時間が短い。自分の家のようにくつろがれた。
私はずっとパラサイト半地下の家族のことを考えていた。
何の用事もなかったからいいんだけど、これのお陰で日記作業が飛びました。

 

 

実家にいた頃は家族仲が良くなかったなとたまに思う。
いや、単純に私が家族のこと嫌いだっただけかも。
持つべきものは優しい心でも内省の意思でもなく、適切な距離感。
四六時中同じ空間に同じ他人がいることでちゃんと自律神経が狂う。職場でも同じことが起こってる、今まさに。

 


未だに家を出ることを決意した日を覚えている。
手術後、退院した母に何が食べたいか尋ねたらクラムチャウダーと答えた。
父が作ると言っていたのでそのまま任せたら、術後の弱っている母にクラムチャウダーの作り方をしつこく聞き出していた。で、その後何もせず昼寝をした。

買い出しに行ってクラムチャウダーを作りながら「もう無理」と思い、次の月には家を出た。

 


心が狭すぎない? 細かい「もう無理」が積みあがった結果とはいえ、今だったら何とも思わないようなことだ。
兄弟たちもうるさいし無神経だし気が利かないしで苦手だった。
勿論今は何とも思わず家にパラサイトまでさせてるので、実家にいた頃の私にどれだけエグいデバフがかかっていたんだろうと恐ろしくなる。
本当に環境だけで人格は変わります。人嫌いは一人暮らしを、人好きは婚活等を試みてください。

 


先週傾斜台を買って、描画やPC作業が楽になったような大して変わらんような、邪魔なだけのような気もしています。
ものぐさなのでもう全ての食い物を斜めにして食べている。写真なら撮りやすいぞ。
飯の写真なんて撮ったことがないので、ただ食い物が斜めになるバグが机上に発生した。
同時購入した消しカスクリーナーは最高に助かっている。1500円ならもっと早く買えばよかった!
購入後に知ったのだが100円均一に売っていた。あああああもう もうやだ ああ!
なんとなく、久しぶりに漫画を描くかと思いたって手元にない道具を少しずつ揃えている。
ド素人なんだからクリスタだけで全て完結してくれればいいのに、何回やってもデジタルで作画が出来ない。
道具だけはいっちょ前に揃っていく、恥と思え。
今年の目標に「何か描いて印刷所に発注する」を入れた気がするが流石に同人誌は……悪魔の毒毒殺人級過酷極道原稿作業のこと思い出して過呼吸になりそう。
きままにやります。

 


そんな二週間でした。ネタバレ通りの中身のなさだ。
いつもの一記事の倍くらい、ちゃんと二週分の文量書いてる。ならちゃんと毎週やったほうが苦労しないよね。
前述の通り日曜固定休のため用事を入れがちで、どんどん日記に追い詰められていく。
たまには3日前くらいに日記を仕上げておくのもいいかもしれない。
まあ、絶対やらないと思う。8月31日の宿題で魂をヒリつかせるタイプだから。

 

俺には右も左もわからないんだよ、いやマジで【2024年2月3週】

そもそも左右盲だが、最近西と東の区別もあんまりつかないことがわかった。3回に1回はヴィヴィアンイーストウッドとかクリントウエストウッドって言ってる。

 


記憶力は最低レベルではない気がするが、自分に自信がないことで自分の記憶を信じられない。何回作った料理もレシピを見ないと不安になる。書き慣れた漢字がふと書けなくなる。左ヒラメの右カレイって、何が基準だっけ。魚の目を上にした時の向きか、身体に対する目の位置か、何回調べても「そっちかぁ!」と思って次の日にはどっちだかわからなくなっている。それは興味がないだけなんじゃないか? これは興味がないだけかもしれない。

 

 

自分の判断も信じられないため優柔不断になってしまう。もっと良い方法があるのでは、もっと良い商品が発売されるのでは、ごちゃごちゃ考えて結局やらない買わないがお決まりだ。

 

 

閑話休題

 

 

今日の夜から3日ほど多忙で日記が書けないので手短に。
手短にとか言っても別に日常に特筆すべきところは一つもない。朝跳ね起きて仕事に行って休憩でビスケットを2枚食べて残業などもしつつ家に帰って目玉焼きを食べてシャワー浴びて寝る。末端労働者の生活。こんな自分に誰がした。頭の中で自業自得の四文字が静かに瞬く。

 

 

このままでは死ぬと思い、どこかに旅行に行こうと考えた。色々見ているうちに疲れてしまい、横浜の安いビジネスホテルに決める。
横浜なんて2時間とかからずに行けるが、外泊自体にリフレッシュの意味があるだろう。それがカビ臭いビジネスホテルのベッドでも構わない。

 


自分は横浜という場所自体が好きだ。みなとみらいのモダンで洒落た雰囲気と横浜周辺のゴミゴミした薄汚さとそれ以外の山。その市内格差にどこか人間味があって良い。
住んでいる人間も良い、横浜市内に住む奴は漏れなく「横浜出身です」と言う。出身が青葉区でも都筑区でもお構いなしに、少しでもみなとみらいの爽やかな海風を幻視させようとする。その地面から僅かに浮いた踵が好きだ。今まで出会った横浜市民がそうだっただけならすみません。

 

 

崎陽軒シウマイ弁当でも食って山下公園を散歩して中華街で変わった置き物を買おう。元町でコーヒーでも飲んで赤レンガをぶらぶら見て一人でコスモワールドの観覧車にでも乗ってやるか。
そう思っていた。

 


それでどうしたか、勿論キャンセルした。1週間も経ったら全てが嫌になっていたからだ。あと横浜なんていつでも行けるし。乗るわけねえだろ一人で観覧車によ、バカか?

 

 

わざわざ申請した連休は寝て過ごすだろう。
ボーは恐れているは見に行くかもしれない。いや、行かないかもしれない。
もし連休中に布団の中でぼーっとしながら「横浜行きたかったな」と少しでも考える自分がいたら、その時は殺してください。ちゃんと息の根を止めろ。許すな。

 

 

そうしてまた昼飯ビスケット2枚の限界労働者に戻っていく。起きたことの羅列みたいな日記を書くばかりで終わりに向かっていく。
嫌だ……来週は何か日記に書ける素敵なことを見つけてこよう。ここをカスのプロレタリア文学にしちゃダメだ。

 

 

ちなみに左ヒラメの右カレイは、魚自身が向いている方向で判断するそうな。今調べた。もう忘れん。

さあ張った張った!損か得かの人間関係【2024年2月2週】

ちょっとやることが多すぎるので今日は手短に。
ものぐさがたたって返信しなければいけない要件を5件くらい未読無視している。参ったね。

 

人嫌いなのだが、人嫌いを出さないようにするのが上手いので人から連絡をいただける。
これ自体は申し訳ないくらいありがたいことだが、わざわざ時間を使って私とコミュニケーションを取ってくれる人にそれ相応にメリットがある返答をしなきゃいけない妄執に取り憑かれ、文章が書けない。


既読にしてからダラダラ返信を書くと既読無視だと思われてしまうので、結局未読無視が最も双方にとって都合がいい。
そうして未読無視して何年も放置した元友人がたくさんいる。繰り返す歴史。

 

人間関係を損得で考えすぎだと言われたことがある。
なんの得もない人間と一緒にいたところでお互い時間の無駄だし、だったら得な人間と新しく関係を築けるように尽力した方が良くない?
↑多分人としてあんま良くない、損得で考えたら人間と関わってる時間ってほぼ損なのでそのうち誰とも話さない引きこもりになる。


人間と関わる上で得の部分って、やはり自分にはない考えや体験を聞くことでしかないと個人的には思っている。
なので「今日何食べた」「天気の良し悪し」「職場の愚痴悪口」みたいな当たり障りのない会話を蛇蝎の如く嫌ってしまう。
その割に自分が有益な情報を出せることも近年は少なくなっているので、相手にメリットを与えられないと考えてしまう要因になっている。

 

自分でも友人や恋人、家族との会話ってそこまで気負う必要ないんだよな〜と分かっているのにやめられない。未読無視に帰結。

 

こういう陰険な損得至上主義者だが、面白いことを言うのは好きなので以前の職場ではムードメーカーみたいなポジションをしていた。
これは恐らく、職場という損得で量れない義務の人間関係で少しでも相手にメリットを与えるために「あの人は面白いことを言う人」だと思われたい気持ちがあったように考える。
難儀な性格だ、どうにか治せんのか21世紀だぞ。なんかスゲー電撃とか脳に流したらまともになるんじゃないのか?

 

考え方の矯正は自らに矯正の意思がなければどうにもできない。以前認知行動療法をやった時にそう言われた。
で、矯正の意思がないのでバックれた。また思考の坩堝に嵌っていく。


自分の暗さ陰険さ斜に構えた対人恐怖症をなんだかんだで自分のアイデンティティだと勘違いして数十年生きてきてしまったので、今更真っ当な人間になると自我の連続性が保たれないように思われて嫌だ。
自我に連続性など無いと常々考えているのに自己弁護のためなら思想も捨てる。これこそ連続性の無さ。

 

いつもこんなことを考えているうちに休日が終わる。
休日があっという間に終わるように、人間だって死んだら終わるので、思想家でもない無学な一般人がこんなことをしているのは人生の浪費だ。

 

まあ、浪費家だしね。大義のない誰でもできる仕事をしながら日銭を稼ぎ、こうして晩年を待つ。
史書でたった一言「市井の人々」と括られた中にも、こういうつまらない自問自答を繰り返すだけの言葉で残らない浅い考えを持つ人があったのだろうな。

 

想いを馳せても応えはない。自分の人生に関係もない。どうでもいい。

手短にと書いたのに結局いつもと変わらない文量になっていた。こういうことならいくらでも書いていられる。

 


正気に戻ったので今から返信をする、嫌だな〜。

 

片割れnote

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頭蓋骨の中に引きこもっています【2024年2月1週/今月の本棚】

インターネットを眺めていたら嫌なニュースがあって、嫌な気持ちになっていた一週間だった。
先週の日記で金カム実写を褒めたばかりなのに、その裏にはああいう事例もあり、多くの作家が同様の告発をしている。わぁ~~(しょんぼり)

 

鬱々とした気持ちで選書をした結果

 

俺たちが入り浸っていた頃のヴィレヴァンに寄ってっちゃった。

 


左から

○えーえんとくちから/笹井宏之
短歌に明るくないが、人から勧められたこの本は気に入っている。抽象性と具体性を併せ持ち、見たことがないのに懐かしい風景のような透き通った幻。
どのページを開いても、子供の頃に失くしてそれきり忘れていた宝物を見つけた時のような気持ちになれて良い。

手のひらのはんぶんほどを貝にしてあなたの胸へあてる。潮騒  

――『えーえんとくちから』笹井宏之/ちくま文庫

 


真実真正日記/町田康
気負わずに読める文章、作風が町田康のいいところで、それが突き抜けているのがこの作品だと思う。
自然体なエッセイ風の文章の端々に滲む奇妙奇天烈な世界観、時代が巡って正に今の若者にウケそうな感じがしませんか? そのうち爆発的なリバイバルバズリが起こりそう。起こらんか。
インターネットに自分の生活を記すことに飽きたら、当ブログは最終的にああなります。テリブルテリブル。

 


失踪日記/吾妻ひでお
そのうち見えない何かに追われてあじま先生みたいに失踪しそうな気がするので、教科書として大切にしている。
自身のホームレス生活、病棟生活をポップに描いているエッセイ漫画の金字塔。ポップに描いているからといって内容は全くポップではない。
エンタメとして茶化してはいけないが、精神疾患の患者が入院している病棟内の物語がかなり好きかもしれない。誰もが切迫しつつも必死に生きているな……と思うので。

 


ミスミソウ/押切蓮介
思春期のフラストレーション、田舎の鬱屈、生まれ持っての異常性、救われない復讐譚、誰しもが嫌な気持ちになれる伝説の書!
私は南先生が大好きです。他にも愚かで惨めで可哀想な加害者たちがたくさん出てきて最高! いや最悪!
奇しくも先週観た金カム同様、山田杏奈主演で映画化していますね。雪の時しか映像に収められない妖精?

 


コンセプトを決めて選書はしないと言ったものの、自分一人の気分で手持ちの本から選んでいるのでなんとなく系統はある。今回は「人間とか社会生活とか最悪かも~~自分の内面世界だけで一生孤独に遊んでいたいな♪」という印象を受ける。嫌なニュース見たからだね。

 

 

そもそも私は件の原作もドラマも見ていないので口を挟む権利がなく、誰かに対して糾弾をする立場ではないので閉口せざるを得ないのだが、傍から見ていても無関係っぽい人が熱を込めて色々喋ってるのも嫌だった。

 

発言権があることと発言力があることを混同してはならないし、良くも悪くも画面の奥にいるのは一人の人間でしかなく、どれだけフォロワーがいても拡散されていても全て一意見でしかない。発言権があるだけで偉くなった気になってはいけないな……と自戒も込めて一週間考え続けていた。


頭蓋骨の中、100年後には全て消えている有機物の電気信号。本当は誰の人生にも何の意味もないのに、「誰もが自分の物語の主人公」だと都合のいいまやかしを皆で信じた結果、必要以上に的外れな当事者意識を持ってしまう人類。うわぁ~~(発狂)


こんな日記だって意味ないしSNSなんて全員やめた方がいい、楽しさ便利さを求めてインターネットを誰もが手の届く場所にした結果がこれだよ!
もう畑でも耕そうよ。こんな液晶板捨ててさ。
そんなことを考えながら今日もまた、液晶板の中の電気信号と頭蓋骨の中の電気信号が繋がっているような気がして、頭が良くなったような気がして、偉くなったような気がして、インターネットをやっている。

 


お前インターネット向いてないけど一生やめられないんだろうな。

 

 

ミラー(note)

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今年はホラー以外も観ていこうよ、ということで金カム観た【2024年1月4週】

ここ5年くらいホラーしか摂取していないような気がする。
最近買った本の背表紙が大体黒い。大半が角川ホラー文庫で構成されている。

 

ホラーは好きだが、得意ではない。普通に怖い。
自分はいわゆるジャンプスケアと呼ばれる唐突な驚かしよりも、じわじわ呪いじみた恐怖の方が強く残る。
かといって、鑑賞者に呪いが伝染するタイプのホラーはそこまで真に迫って怖がることができない。
あれ? 何が怖いんだろう? 結構怖がりの自負があったのだが分析していくと分からなくなっちゃうな。

 

怖かったな~と思う作品を上げていけば恐怖のルーツに辿り着けるのだろうか。
ヘレディタリー/継承はやはりトップクラスだが、どちらかというと不快感ポイントの方が高かったかも。
ライト/オフはある意味で鑑賞者に呪いをかける話なので直後は怖かった記憶があるな。
LOFT ロフトみたいな飾り気のない映像は正直一番嫌かもしれない。職人が握る寿司みたいな朴訥な怪異、怖い。

 


映画だと思い出しながら羅列できるが、本に至っては怖かった記憶がほとんどない。
強くない? 自分、ホラー平気かもしれないです。

 

子供の頃から、確実にこれだけは無理ですというジャンルがあって、それは「音も無く、生白い女の顔が無表情でこっちを見ている」というシチュエーション。
暗がりに首だけがぽっかりと浮かんでいる、または置いてあるイメージ。
幸いにもそんな体験をしたことはないが、これが起こったらホラーなんて趣味はもうやめます。
見たことがないのに何故か脳裏に焼き付いている、何が元ネタなんだろう。

 

子供の頃からホラーとミステリが好きだったので、近年のホラーミステリブームがめちゃくちゃ嬉しい。
全員前ならえで雨穴と背筋の真似をしてくれ。「こういうの売れるんでしょ笑?」って調子に乗ってくれ。
こんなんなんぼあってもいいですからねぇ! 人類総出でこのジャンルを舐り尽くしましょう。
映画「変な家」……ですか? うーん……観には行かないかな……多分。

 

タイトルに戻る。変な家を観に行く気がないのに金カムは観てきた。
ここ最近の劇場公開で観たい映画が山ほどあったのだが(トットちゃん、首、ゴジマイ、カラオケ等等)腰が重くて動けず、金カムも正直配信待ちでいいかなと思っていた。
だらだら過ごしていた自宅療養明けに実家の弟から「金カム行こう、今日仕事終わり迎えに行きます」と連絡があり、有無を言わさず観る羽目に。
持つべきものはフッ軽の知り合い、一人では何も成さない。

 


ここから下は映画ゴールデンカムイの内容に軽く触れるので、何の情報も入れたくない人は見ないでください。
筆者は原作を読了していて、人並み程度に原作漫画が好きなオタクです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも映画金カムの予備知識が全くない状態で鑑賞したので、第一印象は「再現度スゲぇー!!」だった。
お前と違ってみんな予告編とか見てるからそれは知ってるんだよ。
実写化にいい思い出があまりなく、「公式許諾人気俳優コスプレご披露映像」みたいなイメージしかなかったので、ちゃんと原作のことを考えたキャスティングが嬉しかった。
スタッフロールで初めて気づいた有名俳優とかもいたし。皆さん井浦新に気づけましたか? 私は未だに狐につままれた気持ちでいる。

 

第二印象は「進むの遅ぇー!!」。原作で言うと三巻、辺見登場前まで。
原作知識がない人も見に来るから丁寧にやっていて好感が持てるのだが、それにしたってあと10本撮る気か?
次作はもう計画がありそうな終わり方だった、つまり次で辺見、家永、江渡貝の三狂が一気に出てくることになる。
丁寧に獲得した新規顧客が三狂にふるい落とされるところ、見たくないと言ったら嘘になるな。
しかも今新しくハマった人がアニメで履修すると、終着点は精子探偵らしい。可哀想。

 

あとは、「羆怖い」。理不尽で成す術のない羆の脅威が、ちょっとやりすぎじゃんと思うくらい怖さ増しで表現されている。
あとは「玉木宏ありがとう」。やたら実写化で引っ張られることが多い玉木宏に釈然としない気持ちでいたが、今回は完璧キャスティングだった。イケメン枠以外もいけるのかよ……。
あとは「画になる」。一見しただけだが、どこを切り取っても粗の見えない撮り方だったように思う。衣装や背景も、原作を尊重しつつ三次元に落とし込んでいてかなり見事の部類では!?
あとは「今後に期待……できるかも!」。かなりバイオレンスな部分にも力を入れていて、これなら次作以降も大幅な路線変更をせずに原作準拠でやってくれそう。団子のシーンの気迫でそう思えた。

 

 

褒め言葉だけ抽出して感想を書いているのでこれが全てではないが、総括すると実写化最高レベルの原作リスペクトがあってファンでも安心して見れると思った。
誰だって厭だもんね、知らんオリキャラ、謎の恋愛要素、浮いてる衣装、だっせぇCG……ウッ古傷が……。

 

 

ホラー以外を観ても、まだ自分の感受性は捨てたもんじゃないという赦しを得られていいな。
自分のことをホラーでしか感情を動かせないホラーマンだと思い込んでしまっていた。ホーラホラホラ。
今年はホラー以外もちゃんと摂取していこう。(今年は今年はってそればっかり、上半期ずっと言い続ける気かもしれない)

 

 

あ、本は忌名の如き贄るものを読了した。いつもの。安定して美味いやつ。これ好き。
次は積みっぱなしの短編集、超怖い物件を読もうと思っている。
ホラーばっかりじゃねえか!!!!

 

 

いつもの片割れ、note。

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