「逆に面白い」ってガリレオも言ってます【2024年3月3週】

うわーっ!! みんなーっ!! 今日は日曜日だね!?
滑り込みセーフ!! 更新成功だ!!
成せば成る、過去の自分に教えてあげたいね。日曜日の空気は美味しいなぁ。

 

 

映画変な家、一切観に行く気がなかったが、ネットの口コミに「原作ファンは見てはいけない」「とんだ魔改造」「なぜかジャンプスケアだらけになってる」等等があって逆に観たくなってしまった。これも製作陣の権謀術数、手練のマーケティング戦略なのか……?
一切観に行く気がない理由は、あの予告見りゃ自分がお客様じゃないこたわかるでしょの一言なのだが、ホラーオタクとしてはジャンプスケア見たさに二千円支払うのも吝かではないか……。逆に行くべき? 逆にね。
問題は、間口を広げているためにホラー耐性皆無な人々も鑑賞していて、耐性皆無人たちが口を揃えて怖いと言っている可能性がある。というかまず間違いなくそれ。

 

 

昔、バイトの女の子に誘われて犬◯村を観に行ったことがある。私みたいな陰キャキモオタを誘った化け物コミュ力の女子高生曰く、ホラー好きな人と観に行った方が怖くないからとのことだった。じゃあ観なきゃいいだろ。

 

 

犬◯村、始まりの10分くらいは「おっ! 行けるか? 頑張れ!」と手に汗握って、その後の時間はチケット代の二千円のことしか考えられなかった。これに二千円払うくらいなら、バカみたいで酒のつまみになるクソB級映画を観ればよかった。人に唆されてこんな作品にホイホイ金を払ってしまうから製作陣が調子に乗るんだ。クソ、悔しい。
白目を剥いてる私の隣で、女子高生はず〜っと小さく悲鳴を上げながら上着で顔を覆っていた。上映終了後に「怖かったですねぇ〜!」と言われたので「いや全然観てなかったじゃん……」と返してしまった。

 

 

で、時間差で「怖かった!?!?」と驚いたのである。私にとって怖くも面白くもない映画だったので。
恐怖に耐性のない人間にとって、暗い画面で不気味な音が鳴っていて、たまにスケスケの人間だとかちょっとグロい小道具だとかが映り込むことが即ちホラーらしい。つまんねぇ映画を甘やかすな!!(甘やかしているわけではない、彼等彼女等は多分本気で怖がっている)

 

 

以前の記事でも言っているように、子供の頃からホラーばかり摂取してきた副作用で、自分で思うよりもホラー耐性がついてしまっているらしい。真の怖がりは夜中に一人でホラー観た後に、風呂入ってトイレ行って寝ないもんな。
私はいつの間にか怖がりではなくなっていた。父さん、母さん、俺は大人になったよ。

 

 

そのしばらく後に女の子から、今度は事故物件を見に行こうと誘われて強く固辞したのは別の話です。DVDで観た時は断って良かったと心から思った。あれを劇場で観ていたら……死んでいた可能性もある。逆に恐ろしい。逆にね。

 

 

本当に怖いものに巡り会える機会が減ってきた。これは最近の作品ガー云々というより、経験値を積んで自分のホラーレベルが上がっているからだと思う。
映画も漫画も小説も、怖くて面白いというよりは、食べ慣れたホラー構成で作られてて面白いみたいな気分で見てしまう。これは怖いぞというあなたイチオシの作品があれば教えてください。

 

 

運命の巻戻士、無料公開中! 全部読んだ、面白いです。

[第1話]運命の巻戻士 - 木村風太 | 週刊コロコロコミック

 

 

これが月刊コロコロ連載なのか……ぷにるちゃんみたいに少し上の年齢層向けのネットメインで展開してるのかと思ってた。ぷにるちゃん読んでないけど。
キッズたちはケシカスくんとかギエピーとかマリオくんとかじーさんを読みながら運命の巻戻士読んでるの? 感情ぐちゃぐちゃにならないのか? 元気?

 

 

コロコロで好きだった漫画といえば怪盗ジョーカーとゴクオーくんで、この二つも王道コロコロというよりはちょっと年齢高くても楽しめるロジカルな部分があったよな〜と思う。コロコロの中のロジカルなので実質ロジックはないが、そこは巻戻士とて同じなのでご愛嬌。
とは言いつつみんでんじゃらすじーさん好きでしょ? 何も考えなくていいんだから。今は科学的根拠が無いが、そのうち脳のデトックスに最適だと証明される。ゲベ。

 

 

生来面白みのない人間なので、ギャグ漫画のことを考えると頭がおかしくなる。「面白い」とはなんなのか、何をもってして「面白い」のか、そればかり考えて脳回路が焼き切れてしまう。
長く生きているからギャグ漫画もそこそこ読んでいるが、今現在は本棚に一冊もない。あれだけ読んでいたギャグ漫画日和やケロロ軍曹はどこにいったんだ……? 多分手放した。

昔は純粋にギャグ漫画を楽しめていたはずなのだが、漫画を手慰みに描くようになってプロットを考えるにつれて、ギャグ漫画家の手腕を思い知って楽しめなくなってしまったというのが正しい。

 

 

皆さんにも呪いをかけてあげます。まず面白いギャグ漫画のプロットを考えてみてください。
考えましたか? どうしてそれが面白いと思ったのですか? そのシーン要りますか? その台詞は面白いんですか? 読者は何回笑う想定ですか?
はい、もう終わりです。この先ギャグ漫画を読んでも面白いとは何か、としか考えられなくなります。
多分、自分の中でホラーも同じことが起こってるんだと思う。怖いとは何か、なぜ怖いのか、何を恐れるのか、どうして恐れるのか……。

 


この辺もう少し真剣に向き合って考えたらインターネット小論文が書けるのかもしれない。自我の原理主義をやめよう。我思う故に我在りではなく、我在る故に我思うだろ。生まれたからには脳使うか。使うほど大した脳を持ってないのが悔やまれる。

 

 

素人なりに作る側に回ると無い頭を酷似して無いアイデアを捻り出すことに注力し始めるので、素人は消費者として一生を終えた方がいい。
三年ROMれ。